君が買って来た小さなポット
これに願いかけするんだってね

「何が咲くの?」
 「綺麗な花よ。」そんな返事じゃちっともわからないけど
僕はそれが咲くのを楽しみに待つことにした

君は花咲く時を待ち遠しそうに大切に育ててる


結局 その花は咲かなかったけど
君も僕もそんなに悲しくなかったんだ

土の中でその種は芽生え 君はそれを嬉しそうに僕に見せてくれたのだから


咲かない花が愛しかった理由 君といたらなんだかわかる気がしたよ
毎日水をあげた事とか 話しかけた事とか 太陽に照らした事が
咲けなくても愛しくさせたんだよね
ちょっとでも芽生えた命に「ありがとう。」と言える優しい君をつくるんだよね



君はよく僕に「先を歩いてよ。」と言う
自分が先を歩くと一人でいるみたいで嫌なんだって

もし僕が後ろを歩いてたとしても あたたかさ伝えられてたらいいけれど
「昔こんなことあったんだよ。」と笑って話せる君なら「大丈夫。歩き出せる。」
だって未来に強い君がいるんだから



たまたま見つけたビデオテープ 
幼い君が一人で歩く練習をしてるところ
転んだら泣くくせに 歩けた時はとびきりの笑顔見せていた
今もそんな風に笑う面影残ってて それが君の最大の魅力


だから僕は神様に「君が幸せになれまするように。」なんてお願いしない
僕が幸せにできたらそれもいいけど
君は自分で幸せを掴むのが一番似合ってる


咲かなくても綺麗だって僕も思うよ
だってまっすぐな君は素敵に笑うから
それがとても愛しいじゃない
泣いてもいいから 笑うため先へ進もう
君が先を行く時僕は 背中が寒くならないようにしてあげられたらいいな


call your flower